Instagramリール広告を配信するには?手順〜バズるクリエイティブまで
Instagramのリール広告について徹底解説!
本記事では、Instagramでの広告出稿を検討している方に向けて、リール広告の配信設定方法や成功事例を紹介していきます。
リールを用いた効果的な広告運用をしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Instagramのリール広告とは?
Instagramのリール広告とは、15〜60秒程度の動画を閲覧できる「リール動画」の合間に表示される動画広告のこと。
特徴としては、以下が挙げられます。
- リール動画同様に縦型で広告が表示される
- いいねやコメント機能が実装されている
- 動画の合間に挿入されるので広告感が薄い
このような特徴がある中、縦型の動画フォーマットがそこまでメジャーでないこともあり、導入している企業はまだそこまで多くありません。
よって特徴をしっかり押さえて運用すれば、かなりの効果が期待できる広告形式だといえるでしょう。
どんな広告?
そんなリール動画ですが、実際の配信画面は以下の通りです。
このように通常のリール動画と見た目はほとんど変わらないため、広告感を押さえつつ、縦動画でインパクトある訴求を行うことが可能です。
ワンタップで商品ページなどへ飛ばすこともできますので、うまく活用すれば多くのCV増加が期待できるでしょう。
どこに掲出される?
Instagramの下部メニューの「リール」をタップします。
リール動画はユーザーの趣味嗜好に合わせて自動で次の動画を再生しますが、通常動画の合間に一定間隔でリール動画広告が挿入されるイメージです。
このほか、虫眼鏡マークの「発見」からもリール動画の視聴が可能。
このように「リール」「発見」の主に2つよりリール動画に飛ぶことができ、リール視聴中に広告が一定間隔で表示されます。
Instagramリール広告の設定方法
Instagramリール広告の設定は、以下の手順で行うことができます。
- Meta広告マネージャを開き、[+ 作成]を選択します。
- 広告の目的を以下から1つ選択します。
・コンバージョン
・リーチ
・トラフィック
・動画の再生数アップ
・ブランドの認知度アップ
・アプリのインストール - 広告を通常どおり作成し、キャンペーンの詳細、予算と掲載期間、オーディエンス、最適化と配信を設定します。
- [配置]オプションが表示されたら、単独のリール広告キャンペーンを実施する場合は[手動配置]を選択します。
- [配置]で、[ストーリーズ]の横にあるドロップダウンを選択し、[Instagramリール]の横にあるチェックボックスをオンにします。
※[自動配置]を選択して、動画キャンペーンに自動でリール広告を含めることもできます。 - コールトゥアクションを選択して、広告の作成を完了します。
- 広告が審査され、完了すると利用者のリールに広告が表示されるようになります。
文字が並んで難しそうに見えますが、リール広告配信までの手順自体はそこまで複雑ではありません。
ただ注意点として、広告配信を完了するためには、審査を通過する必要があります。
Facebook広告の利用ポリシーを遵守したリール動画を作成するようにしてください。
- Facebook:利用規約とポリシー
- Facebook:広告マネージャでInstagramリール広告を作成する
Instagramリール広告の出稿規定
Instagramリール広告の出稿規定として、以下が挙げられます。
- 長さは60秒以内
- フォーマットはフルスクリーン縦型(9:16)
- メインテキストは72文字以内
- サイズは4GB以内
この辺りを守っていれば、動画自体の規定はOKです。
加えてFacebookのリール広告案内では、以下2つも前提条件として掲げられています。
- 2021年10月15日より前に公開されたInstagramリールは広告で使用不可
- 著作権が適用されている音楽は使用不可
2021年10月15日以前に公開されているリール動画は、広告として使用することができず、著作権が適用されている音楽の使用も不可です。
音楽の使用に関してFacebookは、Metaサウンドコレクションのサウンドやプロモーション用のオリジナル音声など、無料音楽の使用を推奨しています。
このほか、前述した利用規約とポリシーを遵守していない場合も広告の配信はできませんので、注意してください。
Instagramリール広告の効果検証方法
Instagramリール広告を出稿したら、続いて行うべきが「効果検証」です。
まず前提として、「Instagramインサイト」を用いて確認できるリールの各項目は以下の通り。
- リーチしたアカウント数
- 再生数
- いいね!数
- コメント数
- シェア数
- 保存数
今後追加が期待されている項目として「WEBサイトへの遷移数」がありますが、とりあえず現状はこれらのみ。
CV数が確認できないためKPI設定を行うのも難しいですが、まずは以下のポイントをチェックしておくのがおすすめです。
- 費用に対してのリーチアカウント数、再生数
- 費用に対してのいいね数
- いいね、コメント:投稿に対しての個人のリアクション
- シェア:他の人に投稿を共有するための行動
- 保存:投稿を繰り返し見るための行動
予算でどの程度の再生数、リーチが期待できるのか
そのうちどの程度のアカウントがいいね!を押してくれたのか
現状の項目で言えば、「リーチ数、アカウント数」に対して、どの程度の割合の視聴者が「いいね、コメント、シェア、保存」をしてくれたのかというポイントしか把握できません。
よって、あとはユーザーが興味関心を示してくれたラインをいいね・コメント・シェア、保存のどこに置くのかというのが問題。
厳密にいうとそれぞれの特徴が明確にあるのですが、簡単にそれぞれの役割を位置付けると上記の通り。
よって「シェア」「保存」はユーザーが高い関心を抱いていると考えられますので、これも踏まえ、ぜひKPI設定に役立ててみてください。
Instagramリール広告のバズるクリエイティブ作成方法
Instagramリール広告を出稿する際、ポイントとなるのは以下の要素です。
- 冒頭で興味を引くよう工夫する
- 最後まで視聴される構成にする
- Instagramの「おすすめリールの要素」を満たす
バズるクリエイティブを作成すれば、多くのインプレッションが期待できます。
それぞれのポイントを解説するので、ぜひ意識してみてください。
冒頭で興味を引くよう工夫する
インスタのリール広告を作る際は、冒頭1〜3秒で視聴者の興味を引くような工夫が必要。
リールはショートムービーが次々と表示される仕組みであるため、最初の数秒で興味を持たれないとすぐにスキップされてしまいます。
まずはインパクトがあるファーストインプレッションや続きが気になる構成で視聴者を取り込み、スキップされないような動画作りを意識しましょう。
最後まで視聴される構成にする
スキップされないための冒頭のインパクトの次は、途中離脱されないための全体の構成を考えていきましょう。
というのも、仮に冒頭で飛ばされなかったとしても、途中で飽きられて離脱されてしまう可能性もあるから。
いいねやシェアを促進するためにも、動画を最後まで見てもらう仕掛けを入れ込んでいきましょう。
- 動画全体のテンポを早くし、「情報が少ない時間帯」を減らす
- 動画時間をなるべく短くし、内容をすぐ把握してもらえるようにする
情報量が少ない時間帯が多いとそれだけ退屈な時間が増え、テンポが悪い動画となってしまいます。
動画全体の尺、テンポの速さを意識して、飽きさせない構成を心がけましょう。
Instagramの「おすすめリールの要素」を満たす
以下はInstagramの公式Q&Aにて、「おすすめのリール動画は以下の要素で選んでいます」と回答している要素です。
- 幅広いオーディエンスに面白いと感じてもらえる可能性がある
- 創造力をかき立てるものである
- リールの音源ツールを使用してInstagramミュージックライブラリの曲またはオリジナル音源を追加している
- 縦向きで撮影されている
- コミュニティに関連のある有意義な出来事を表現している
- 多様なバックグラウンドや考え方を持つクリエイターの作品である
一方で、以下に該当するリールは表示しにくくしているとのこと。
- ミュートになっている、ぼやけている、低解像度である、枠線、ロゴまたは透かしがある、画像の大部分がテキストで覆われている
- オリジナルの動画ではない
- 政治問題を扱っている
- Facebookのコミュニティガイドラインへの違反やおすすめに関するガイドラインへの違反がある
バズるクリエイティブを作成するために、公式のアナウンスもぜひ意識してみてください。
Insrtagramリール広告のメリット
そんなInstagramリール広告ですが、メリットとしては以下が挙げられます。
- 綿密なターゲティングが可能
- 広告感が薄く、受け入れられやすい
- 画面占有率が高く、インパクトある訴求が可能
「Facebook」と連携しており、年齢、性別、職業、地域、関心など、ターゲットに合わせた広告配信が可能です。
リール動画の合間に挿入されるので、コンテンツとして自然に視聴されやすいです。
リール動画は縦型で画面いっぱいに表示されるので、ユーザーにインパクトある訴求を行うことができます。
特に従来の広告と大きく異なるのは、2つ目、3つ目のメリット。
リール動画はさまざまなコンテンツがランダムに次々と表示される仕組みですので、広告コンテンツも違和感なく視聴者に受け入れられやすいです。
縦型動画で画面占有率も高いので、コンテンツ内容を最適化すれば、多くのユーザーに強い印象を与えることができるでしょう。
Insrtagramリール広告成功事例
最後に、Instagramリール広告の活用事例を2つ紹介します。
- LINE漫画
- evonycommunity
LINE漫画
LINE漫画のリール広告は、漫画を動画でテンポ良く流していく、という内容。
テンポ良く漫画のコマが切り替わっていくのですが、印象的な部分を抽出しているためか、続きが気になって仕方なくなるのが特徴です。
画面下部にはLINE漫画のアプリへのリンクが用意されており、ついついアプリをDLしてしまいそうになります。
ちなみにLINE漫画のInstagramアカウントは、フォロー0、投稿0にも関わらずフォロワー数が3000人を超えるため、リールの効果が伺えます。
LINE漫画のアカウント:LINE漫画のアカウント
Yahoo!Japan
Yahoo!Japanのリール広告は、「気になることはYahoo!アプリで検索!」と、Yahooのアプリインストールを促す内容のコンテンツ。
例えばゴルフをプレイしている人の上に「ゴルフ 人気」といったワードが表示され、「yahoo!アプリでお気に入りの商品が見つかる!」といった訴求が入ります。
最後はyahoo!アプリの検索窓に「ゴルフ 人気」が打ち込まれて動画は終了。
こちらもLINE漫画同様に投稿に力は入れていないようですが、インスタのフォロワー数は6,000人以上。
リール広告自体の訴求はもちろん、リールによる認知でアカウントが育っていることが伺えます。
Yahoo!Japanのアカウント:Yahoo!Japanのアカウント
Instagramリール広告を打つなら
ここまでInstagramのリール広告について紹介してきました。
Instagramのリール広告はメリットが多いですが、現在は静止画ベースのリール広告が多く、うまく活用できている企業は少ない印象です。
しかし正しく活用できれば、事例で紹介したような効果的な認知獲得が期待できるでしょう。
とはいえ、いざリール広告を始めようとしても、ノウハウがなく何から始めていいのかわからないといった方も多いのでは?
そういった方は、ぜひショートムービー市場に精通している、弊社スタークリエイションにご相談ください。
お問い合わせはこちら:Star Creation(スタークリエイション)