ナレッジTikTokアカウント運用

TikTokビジネス(企業)アカウントって何?徹底解説!

ビジネス活用プロアカウントビジネスアカウント

若者をターゲットとしたマーケティングに欠かせないのが、「TikTokビジネスアカウント」の活用です。
しかし「どんなメリットがある?」「設定方法が分からない」とお悩みの方もいるでしょう。

今回はTikTokビジネスアカウントはどんな特徴があるのか、メリットやデメリットとあわせて解説。
アカウントの設定方法も解説しているので、ぜひマーケティングに活用してみてください!

ビジネスアカウントの特徴

ビジネスアカウントの大きな特徴は簡単に広告運用ができる点です。
商品の画像とテキスト、音楽を選択すれば、簡単に広告動画を作成できます。

少額からでも広告運用が可能で、アカウントを開設してから最短3日で広告を配信できるため、TikTokビジネスアカウントを活用する企業も増えているのです。
人気のクリエイターとコラボすれば、広告にマイナスイメージを持つユーザーにも受け入れてもらいやすく、大きなバズも期待できます。

個人アカウントとの違い

個人アカウントとビジネスアカウントの違いは使える「機能」にあります。
たとえば企業がTikTokのアカウントを作成する場合、企業のサイトやブランドサイトへの訪問を促す導線を確保することが大切。

しかし個人アカウントは、一定の基準を超えないとプロフィールへURLの記載ができません。
そのためビジネスとしてアカウントを運用していく場合、ビジネスアカウントに設定しておくとスムーズに広報活動を行うことができるでしょう。

プロアカウントとの違い

以前は個人アカウントのほかに「プロアカウント」「クリエーターアカウント」が存在していました。
しかし2021年11月現在、プロアカウントとクリエーターアカウントは廃止されており、「個人アカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類となっています。

プロアカウントは現在のビジネスアカウントとほとんど変わらないと考えていいでしょう。

TikTokビジネスアカウントのメリットデメリット

TikTokビジネスアカウントはビジネスに特化しているので、広報活動においてメリットがたくさんあります。
しかしその反面、制限される機能もあるので注意が必要。

ここからはTikTokビジネスアカウントのメリットとデメリットを紹介します。

TikTokビジネスアカウントのメリット

参考:【公式】TikTokのビジネス(企業)アカウントとは?概要と作成方法をスクショ付きで解説

TikTokビジネスアカウントの大きなメリットは詳細な分析ができることです。
分析方法は大きく分けて次の2つ。

  • 投稿した動画の分析
  • インサイト分析

どのような分析ができるのかを詳しく解説します。

投稿した動画の分析

TikTokビジネスアカウントでは、投稿した動画ごとの分析が可能です。
動画ごとに流入元や反響率を分析すれば、よりターゲットに合った動画の投稿ができるでしょう。

投稿した動画の分析では、おもに次の情報を得ることができます。

  • 合計再生時間
  • 合計視聴回数
  • 平均視聴時間
  • トラフィックソースの種類
  • 視聴者の所在地(国別)

参考:TikTok For Business(TikTok広告)

インサイト分析

インサイト分析はフォロワー数の偏位やどの動画の視聴数などを閲覧できる機能です。
行った施策の結果や視聴者の好みを探ることが可能なので、企業やブランドの戦略を立てるのに役立つでしょう。

インサイト分析でチェックできる情報は次のとおりです。

【概要】

  • 動画の視聴数
  • フォロワー数の増減
  • プロフィールの表示回数

【コンテンツ】

  • 動画投稿(直近7日間に投稿したコンテンツ)
  • 人気上昇中の動画

【フォロワー数】

  • フォロワーの属性(フォロワー数100人以上から利用可)

参考:TikTok For Business(TikTok広告)

TikTokビジネスアカウントのデメリット

TikTokビジネスアカウントのデメリットは、個人アカウントでは使用できる人気の楽曲を使用できない点です。
TikTokには楽曲の流行があり、人気の楽曲を使っているだけでも注目される場合があります。

しかしビジネスアカウントで利用できるのは「商用楽曲」のみ。
人気の楽曲は商用許可されていないため、ビジネスとしてアカウントを運用していくのであれば人気楽曲が使えないのは仕方がないことですが、個人がビジネスアカウントを設定する際はよく考えてから選択してください。

ただしビジネスアカウントでは、著作権を侵害しない商用可能楽曲のみを集めた「商用楽曲ライブラリー」から楽曲を選ぶことができます。

TikTokビジネスアカウントの設定方法

TikTokビジネスアカウントの設定方法を、アカウントがある場合とない場合に分けて解説します。
手順に沿って設定してみてください。

アカウントがある場合

TikTokのアカウントがある場合、ビジネスアカウントは簡単に設定可能です。
次の手順を参考に、設定してみてください。

はじめにプロフィールタブを選択し、右上のメニューをタップします。

次に「ビジネスアカウントに切り替える」をタップ。

ビジネスのカテゴリーを選択したら「次へ」をタップ。

この画面が表示されたらビジネスアカウントへの切り替えが完了です。
プロフィールへURLを追加するなど、詳細な設定を行いましょう。

アカウントがない場合

TikTokのアカウントがない場合、まずはビジネスアカウントを設定する前にアカウントを開設する必要があります。
次の手順に沿ってアカウントを開設してみてください。

はじめに「登録」ボタンをタップします。

続いて「同意して続ける」をタップします。

カテゴリー選択画面に切り替わったらカテゴリーを選択します。
(ビジネスアカウント設定時にビジネスのカテゴリーを設定するステップがあるので、アカウント開設時のカテゴリー選択はそこまで重要ではありません)

アカウントを開設したらビジネスアカウントを設定しましょう。
い商用可能楽曲のみを集めた「商用楽曲ライブラリー」から楽曲を選ぶことができます。

Tiktokビジネスアカウントのよくある質問

TikTokビジネスアカウントを利用するにあたって、気になる疑問や不安点を解消していきましょう。
企業アカウントとしてホワイトに運営していくために気をつけたいポイントもあるので、ぜひ参考にしてみてください!

Q.Tiktokのビジネスアカウントで商用ライセンス以外の楽曲を使うことはできますか?

TikTokのビジネスアカウントでは、著作権フリーの楽曲、もしくは自作の楽曲しか使用できません。
つまり、個人の投稿のようにトレンドの曲を使用することができないのです。

まれに企業が運営するアカウントでトレンドの楽曲を使用しているケースがありますが、個人アカウントとして運用している可能性があります。
たしかにトレンドの曲は注目度が高く目をひきますが、運営側がビジネスアカウントのNG行為としていることを企業アカウントで行うのは、リスクが高いといえます。

TikTokで動画をバズらせるために必要なのは、楽曲だけではありません。
たとえば動画の冒頭にインパクトのある展開を作るのも一つの方法です。

また、データ分析をすれば、意図的に動画をバズらせることも可能なのです。

QビジネスアカウントにしたのにプロフィールにURLが貼れません

結論からいうと、TikTokのビジネスアカウントを開設しただけではプロフィールにURLを貼ることはできません。
以前はビジネスアカウントに切り替えると、プロフィールに自社サイトなどのURLを貼れる仕様となっていましたが、2022年2月頃のアップデートの影響でURLが貼れなくなったといわれています。

公式な見解ではありませんが、ビジネスアカウントでプロフィールにURLを貼るには、フォロワーを1,000人以上にする必要があるようです。
エンゲージメントを高めるためには、まずフォロワーを増やすのが先決といえるでしょう。

Q.ビジネスアカウントの解除・個人アカウントへの切り替えをしたいです。

ビジネスアカウントから個人アカウントへの切り替えは、簡単に行うことができます。
次のやり方を参考に、切り替えを行ってみてください。

  1. 画面下のメニューの右にある「プロフィール」をタップ
  2. 画面右上にある「メニュー」アイコンをタップ
  3. 「設定とプライバシー」をタップ
  4. 表示されたメニューのなかから、「アカウント管理」をタップ
  5. 「個人アカウントに切り替える」をタップし、「切り替える」をタップすれば完了

参考にしたいTikTokビジネス(企業)アカウント一覧

TikTokで広告運用している企業やブランドはたくさんあります。
一覧表で気になる企業をチェックしてみてください。

名称 フォロワー数 動画投稿数
CCHANNEL 1,400,000人 649本
Sony Music 893,300人 640本
sanrio 819,600人 117本
Pokémon/ポケモン【公式】 709,000人 61本
株式会社BEEM 505,900人 268本
ベビタピ 308,800人 957本
【公式】ドミノ・ピザ 281,400人 232本
クラシル【公式】kurashiru 251,200人 524本
NBA Japan 238,100人 2,134本

※2021年11月16日時点の情報です。

TikTokビジネス活用例

TikTokをビジネスに活用して成功した企業はたくさん存在します。
今回はTikTokで成果を上げた3つの企業の活用例を紹介します。

株式会社バルクオム(メンズスキンケア用品)

出典:TikTok For Business

株式会社バルクオムは若いユーザーが多いTikTokを活用し、20代前半の新規ユーザー獲得を目標に広告配信をしています。
ほかのプラットフォームと比較すると顧客あたりの売上単価であるアップセル率が高くなるなど、着実に成果を上げています。

dely株式会社(レシピ動画サービス「クラシル」)

出典:TikTok For Business

コアターゲットである10代後半〜20代前半のリーチ拡大が課題でしたが、CPIが20%改善するなど大きな成果を出すことに成功しています。
またコアターゲットからのインストール増加にも成功しました。

株式会社nana music(音楽投稿アプリ「nana」)

出典:TikTok For Business

アプリの認知拡大と新規ユーザー獲得のためにTikTokで広告配信を開始。
結果、新規ユーザーの獲得が従来の2倍になるなど、目に見える成果が出ています。

花王株式会社(アタックZERO)

生活に欠かせない商品を多数販売している花王株式会社は「主婦・ママ層のTikTokユーザーが増えている」というデータをもとに、TikTokでターゲットボリュームが見込めるとしてTikTok広告の活用に至りました。
洗濯洗剤アタックZEROのワンプッシュで軽量要らずという特徴を家事の合間にTikTokを視聴している主婦層にアプローチするため、人気クリエイター「ぽるぽるちゃん」とコラボ。

日常のワンシーンを入れ込み、広告色を抑えることで動画の再生数は730万再生を突破。
リーチとエンゲージメント両方の面で成果を出しました。

ドンキ・ホーテ(店頭連動キャンペーン「#みんなでドンキのPOPつくってみた」)

ドンキ・ホーテといえば商品の魅力がダイレクトに伝わるポップが特徴。
「#みんなでドンキのPOPつくってみた」キャンペーンでは、TikTokのコメント欄でポップに記載する商品キャッチコピーを募集しました。

第一弾では人気TikTokクリエイターの修一郎さんとコラボ。

出典:TikTok for Business

第二弾ではキュートな声と明るいキャラクターが特徴的なクリエイター「ほのぴす」さんとコラボ。

出典:TikTok for Business

企業にも人気のTikTokインフルエンサー一覧

TikTokで大きなバズを生むには人気クリエイターとのコラボが近道です。
今回はおすすめのTikTokクリエイター4人を紹介します。

修一朗

出典:Star Creation

TikTokフォロワー数:2,000,000人

TikTokでは「#修一朗」を付け、同じスタイルで投稿するTikTokクリエイターが急増するなど、多大な影響力を持つ修一郎さん。
現在は検証コンテンツクリエイターとして、常にアンテナを張り、トレンドを取り入れた動画を投稿しています。

TVなどのメディア出演も果たしており、今後ますます注目が集まることが期待されるクリエイターです。

うじたまい

出典:Star Creation

TikTokフォロワー数:315,000人

うじたまいさんは思わずほっこりするような楽曲を動画配信しているクリエイター。
代表作「# しまうまになりたいな」は # チャレンジとなり、9300 万再生を超え TikTok のトレンドとして大流行しました。

トレンドを生み出すミュージッククリエイターとして、TikTokを活用したい企業から注目を浴びています。

ゆーり

出典:Star Creation

TikTokフォロワー数:6,500,000人

キュートなお顔と明るいキャラクターで日本を越えて海外でも人気のゆーりさん。
特徴的な声とトーク力で、幅広いジャンルの動画を投稿しています。

フォロワー数は600万人超えと誰からも愛されるクリエイターなので、コラボできればブランドの認知度を一気に高めることができるでしょう。

ありちゃん

出典:niinana27(Instagram)

ありちゃんさんは「毎月の支出の半分をコスメに充てる女」として有名な美容系クリエイター。
毎月多数のコスメやスキンケアをレポしており、10代〜30代女性から大きな支持を得ています。

元コスメ販売員ということもあり、的確なコメントと話題の商品をキャッチする能力がずば抜けて高いのが特徴です。

ローカルカンピオーネ

出典:Star Creation

TikTokフォロワー数:670,100人

ローカルカンピオーネはJポップやヒップホップソングを中心にオリジナルダンスをTikTokに投稿している3人組です。
TikTokはもちろん、そのほかのSNSやメディアでも大きなバズを生み出しています。

オリジナル楽曲制作やTV出演など、活動の幅を広げている3人。
楽しそうにダンスをする彼らの振り付けを真似するクリエイターも多く、若年層に大きな影響力を与えています。

まとめ

TikTokはアカウントを開設した直後でもバズが狙えるので、企業やブランドの認知度を大きく高めたい企業から注目されているプラットフォームです。
ビジネスアカウントを設定すれば詳細な分析ができるようになるので、ターゲットやブランドイメージを見直すためのヒントも得られるでしょう。

TikTokの人気クリエイターとコラボすれば、新規ユーザー獲得に役立つだけでなく、広告に抵抗があるユーザーから支持を得ることも可能です。
ぜひTikTokのビジネスアカウントを設定して、広報活動の幅を広げていきましょう。

記事を書いた人
ショートムービーラボ編集部
ショートムービーラボを通してTikTokやYouTubeショートなどのビジネス活用方法をみなさんにお届けするべく、日々情報収集をしています!
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