TikTokの「ハッシュタグチャレンジ」とは?概要から成功事例まで徹底解説
国内・海外問わず若者に人気のTikTok。
そんなTikTokをマーケティングに活用する企業も増えていますが、その際「ハッシュタグチャレンジ」を知っているかどうかでは大きな差が生じるでしょう。
本記事ではTikTokのハッシュタグチャレンジの意味、メリット、活用事例などを徹底解説。
- TikTokのハッシュタグチャレンジとは?
- TikTokのハッシュタグチャレンジのメリットを知りたい
上記の疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そもそもTikTokの「ハッシュタグチャレンジ」とは?
TikTokのハッシュタグチャレンジとは、「プロモーション実施時に、ユーザーに投稿を促すことで認知を広める広告手段」のこと。
企業はハッシュタグをつけた投稿文を用意し、ユーザーに投稿を促します。
そしてユーザーはハッシュタグがついた投稿文をつけて動画を投稿することで、企業が実施するプロモーションに参加します。
こうしてプロモーションの参加者の動画が拡散されることで、自社商品の認知が広まっていくのです。
ハッシュタグチャレンジの仕組み
ハッシュタグの大まかな仕組みは以下の通りです。
- ステップ① 興味を引く:ユーザーの興味を引くために、企業がインフルエンサーなどを活用したお手本動画を投稿。
- ステップ② 誘導:ユーザーの興味を引くために、バナーなどを活用し、ユーザーをチャレンジページへ誘導。
- ステップ③ 動画の二次創作:ユーザーの興味を引くために、ユーザーがお手本動画の真似やアレンジを作成し、動画を投稿。
- ステップ④ 拡散:ユーザーの興味を引くために、動画にいいねやコメントがつくことでハッシュタグチャレンジが拡散し、商品の認知につながる。
このようにハッシュタグチャレンジでは、「興味→誘導→投稿→拡散」の4ステップが重要となります。
ハッシュタグチャレンジで注意すべきポイント
ハッシュタグチャレンジを行う際には以下2つのポイントを意識しましょう。
- 簡単で真似しやすい内容にする
- インフルエンサーやタレントを起用する
ハッシュタグチャレンジの内容が複雑な場合、ユーザーが真似できずに拡散力が弱まります。
例えばダンスを使ったハッシュタグチャレンジを実施する場合は、振り付けが複雑だとユーザーが気軽に参加できません。
ユーザーが気軽に参加できるように、簡単でコミカルな振り付けにするのが望ましいです。
この際、インフルエンサーやタレントを起用し「ユーザーの目に触れやすいお手本動画」を作成しておくとなお効果的。
むしろインフルエンサーによるお手本がないと、そもそもユーザー達の目に触れない可能性もあります。
ハッシュタグチャレンジに効果的な商材
ハッシュタグチャレンジを活用すればどんな商材でも効果的にPRできるかといえば、決してそうではありません。
結論から言うと、ハッシュタグチャレンジに効果的な商材は以下2つ。
- BtoC商材
- 低単価の商材
なぜなら、TikTokの利用者は10〜20代の若者だから。
よって、BtoBの商材ではなくBtoCの商材がTikTokチャレンジに適していますし、若者でも気軽に購入できる低額の商材にするとより効果的だといえます。
具体的には新商品のお菓子や新曲のPVなど、購入のハードルが低いものだとベスト。
もしこれらに該当する商材を取り扱っている場合は、ハッシュタグチャレンジの活用を検討してみてください。
TikTokのハッシュタグチャレンジのメリット
TikTokのハッシュタグチャレンジのメリットを3つ紹介していきます。
- ユーザーを巻き込める
- 10~20代に対して高い拡散力を発揮できる
- 商品がユーザーの印象に残りやすくなる
それぞれ見ていきましょう。
1. ユーザーを巻き込める
ハッシュタグチャレンジのメリット1点目は、「ユーザーを巻き込める」こと。
ハッシュタグチャレンジはユーザー参加型の広告であるため、ユーザーが投稿や企画を楽しみながら広告が広まります。
ユーザーを巻き込むことで皆が楽しめるので、広告感を出さずに商材をプロモーションできるのもポイント。
ブランドの認知度が嫌味なく広まっていくのは、TikTokのハッシュタグチャレンジならではのメリットです。
2. 10~20代に対して高い拡散力を発揮できる
ハッシュタグチャレンジのメリット2点目は、「10〜20代に対しての拡散力が高い」こと。
前述したように、TikTokのメインユーザーは、10〜20代の若者です。
よって、いわゆるZ世代(16〜24歳)をターゲティングする際は、TwitterやInstagramよりTikTokが有効だといえます。
ちなみに、Twitterは若者が利用しているイメージがあるかもしれませんが、ユーザーの平均年齢は36歳(2020年12月時点)と高めです。
Instagramについても、30代以上の利用者が増加してきているため、Z世代に特に効果的というわけではありません。
よって、10〜20代へ高い拡散力を発揮したい際は、TikTokのハッシュタグチャレンジを活用するといいでしょう。
3. 商品がユーザーの印象に残りやすくなる
ハッシュタグチャレンジのメリット3点目は、「商品がユーザーの印象に残りやすくなる」こと。
というのも、TikTokは動画の再生時間が短いので、次々と動画が切り替わっていきます。
つまり、ハッシュタグチャレンジの参加者たちが増えれば増えるほど、商品のPR動画は繰り返し閲覧されることになります。
そして動画が繰り返し閲覧されることにより、心理学でいうところの「単純接触効果」が期待できます。
これは「短い動画である」「多くのユーザーが投稿する」ハッシュタグチャレンジだからこそ最大限に得られるメリット。
繰り返し目にするCMソングをついつい口ずさんでしまうのと同様に、自社商品も強く印象付けることができるでしょう。
TikTokのハッシュタグチャレンジの成功事例
ここでは、実際にハッシュタグチャレンジの成功事例を4つ紹介します。
- 日本マクドナルド
- 江崎グリコ
- 丸亀製麺
- AGC株式会社
自社で実施する際の参考にしてみてください。
日本マクドナルド「#ティロリチューン」
日本マクドナルドが実施したTikTokチャレンジ「#ティロリチューン」。
誰もが耳覚えのある、店内でポテトが揚がった時の音「ティロリ〜ティロリ」の音に合わせて、ダンスを踊ります。
動画の最後に「はい、500円」とコメントすることで、「500円バリューセット」のプロモーション商材をアピールします。
成功のポイントとしては、ポテトが揚がる音という誰もが耳覚えのあるリズムにしたこと。
500円というオトクな料金設定にすることで、ユーザーの購入を後押ししたことがあげられるでしょう。
プロモーションの結果、実施期間の23日間で総再生数1億回超えを記録。
ユーザー動画の投稿数も5万件と大成功を収めました。
江崎グリコ「#ポッキー何本分体操」
「#ポッキー何本分体操」は、ポッキーやプリッツでおなじみの江崎グリコが実施したハッシュタグチャレンジです。
「#ポッキー何本分体操」をつけた動画を投稿すると、11月11日に渋谷にある該当ビジョン「グリコビジョン渋谷」に選ばれた動画が映し出されるというもの。
ちなみになぜ11月11日かというと、1の数字がスティックに似ていることから11月11日を「ポッキー&プリッツの日」と江崎グリコが定めたから。
日本記念日協会からも正式に認められており、平成11年11月11日の記念日に認定されました。
丸亀製麺「#食いっプリグランプリ」
「#食いっプリグランプリ」は、TikTok For Businessと株式会社丸亀製麺が実施したハッシュタグチャレンジです。
丸亀製麺が掲げる“うどんで日本を元気にプロジェクト”の一環として、2021年2月5日〜2021年3月12日の間に開催。
開催の理由は、新型コロナウイルスで不安な日々が続く中、「“できたてのうどんのおいしさ”でお客様に感動と食べる幸せをお届けしたい」との思いから。
見事グランプリに選ばれると、丸亀製麺のTVCMに出演できるという豪華特典付きでした。
その内容は、丸亀製麺のうどんをオリジナルのBGMに合わせて食べるだけ。
うどんをおいしそうに食べるというシンプルさから、幅広い年代で楽しめるチャレンジとなりました。
AGC株式会社「#AGCチャレンジ」
「#AGCチャレンジ」は、TikTok For BusinessとAGC株式会社が実施したハッシュタグチャレンジです。
「AではじまりCでおわる素材の会社はAGC〜♪」のCMメロディで馴染みがあるAGC株式会社は、主にBtoB向けに事業を展開する企業。
CMにも出演している広瀬すずさんがTikTokに初挑戦ということで話題になりました。
AGCのアルファベットを別のアルファベットに変えた、替え歌での動画投稿も人気に。
主にBtoC向けの商材を題材にする企業が多い中、BtoBメインの企業がハッシュタグチャレンジを実施した珍しい例でもありました。
まとめ
ここまでTikTokのハッシュタグチャレンジの概要と活用事例について紹介してきました。
通常、ハッシュタグチャレンジは以下4つのステップで進んでいくのが理想です。
- ステップ① 興味を引く
- ステップ② 誘導
- ステップ③ 動画の二次創作
- ステップ④ 拡散
このステップをうまく踏むことができれば、10~20代に対してとても高い訴求力・拡散力を発揮できるはず。
成功した際の効果は絶大ですので、ぜひハッシュタグチャレンジの活用を検討してみてくださいね。