ナレッジTikTok

TikTokユーザーの年齢層を徹底比較!TikTokユーザーの特徴も解説

年齢層男女比デモグラフィック

TikTokは多様な年齢層に愛されるプラットフォームですが、各国のユーザー層には大きな違いがあります。
「どの国のどの年齢層をターゲットにすればいいのか」「どんなコンテンツがバズる可能性があるのか」これらは、TikTokで成功を収めたい全てのクリエイターが直面する疑問です。

本記事では、日本、アメリカ、中国、イギリス、インド、シンガポールという6つの国にフォーカスし、それぞれの国でのTikTokユーザーの年齢層と男女比率を詳細に解説していきます。

TikTokユーザーの年齢層 

ショート動画を投稿できるツールとして人気のTikTokは、中国のバイトダンス社によって2017年からサービスが提供されています。

2023年時点で日本を含む154の国で使われており、月間アクティブユーザー数11億人を誇るSNSです。
もし「バズる動画を投稿して有名になりたい」「日本以外の国の人からも支持されるティックトッカーになりたい」と考えているなら、ターゲットを具体的に意識することが大切です。

国によってTikTokユーザーの年齢層は異なるため、自身がターゲットにしたい国のリサーチを行う必要があります。

ここでは、日本、アメリカ、中国、イギリス、インド、シンガポールの6か国におけるユーザー年齢比率について詳しく解説していきます。

日本 

日本でTikTokを使っているユーザーは、約1,630万人とされています。

10代から50代以上まで幅広い年代が利用しており、具体的な年齢層の割合は以下のようになっています。

年齢 比率
10代 17%
20代 22%
30代 23%
40代 25%
50代〜 13%

TikTok=若者世代に人気のSNSというイメージが強いものの、実は日本は20~40代のユーザー比率が高い国です。

20~40代が全体の約7割を占めており、10代と50代以上のユーザー数は同程度となっています。
TikTokのサービスがスタートした2017年頃は、最も多いユーザーは10代と20代とされていました。

しかし、マーケティング効果などを狙ったビジネス目的での利用が増加しており、2023年時点でのユーザーの平均年齢は34歳です。
20~40代の愛用者が多いSNSなので、フォロワー数やエンゲージメント率アップを狙う場合は大人世代に人気のコンテンツなども検討してみましょう。

アメリカ 

2023年7月に発表されたデータによると、アメリカのTikTokのユーザー数は約1億2,200万人です。

アメリカの全人口が約3億2,000万人とされているため、3人に1人程度がTikTokを使用しているということになります。
TikTokアプリの制作国である中国に次いで、アメリカは世界で2番目にTikTokユーザー数が多い国です。

具体的な年齢層に関しては、以下を参考にしましょう。

年齢 比率
10代 32%
20代 30%
30代 16%
40代 14%
50代〜 7%

アメリカでは、10代のユーザー比率が32%と最多です。
次いで20代の30%となっており、10代と20代で全体の6割以上を占めています。

また、日本は30代以上のユーザー比率が61%であるのに対して、アメリカではわずか37%しかいません。
年齢層が高くなるにつれて極端にユーザー数が減少していくので、日本の年齢比率と大きく異なる点に注意が必要です。

中国 

TikTokの本場である中国では、Douyin (どういん)という名称で運営されています。
Douyinの中国全体でのユーザー数は8億900万人以上となっており、アクティブユーザーの年齢層は18~35歳と比較的幅広い点が特徴です。

尚、18~35歳の中で特にユーザーの割合が高いのは、18~24歳の35%です。
次点が25~30歳の27%、31~35歳の約16%と続いており、若くなるほどユーザー数が多いことがわかります。

中国の全世代の1人あたりの月間インターネット使用時間は、平均159時間です。
一方で、2000年代以降に生まれた世代のみの平均時間に関しては、173時間と顕著に高くなっています。

娯楽目的でインターネットやSNSを利用している層も多いことから、Douyinも若者を中心に人気を集めています。

イギリス 

2023年におけるイギリスのTikTokユーザー数は、2,340万人とされています。
イギリスの人口は6,708万人なので、国内の約3分の1の人々がTikTokを使っている計算です。

以下は、TikTokユーザーの比率を年代別にまとめた表です。

年齢 比率
13~24歳 43%
25~34歳 34%
35~44歳 13%
45~54歳 6%

最もユーザー数が多い年代は、13~24歳の43%です。
全ユーザーの約半分を占めており、次いで25~34歳のユーザーが34%です。

しかし、35歳以上になるとユーザー数が激減し、35~44歳が13%、45~54歳では6%まで落ち込みます。
傾向としてはアメリカの年齢比率に似ており、日本よりも若者世代に人気のSNSとして活用されている点が特徴です。

尚、イギリスで特にポピュラーなコンテンツには、美容系、アパレル系、アート系、テクノロジー系などが含まれます。

インド 

2019年のデータでは、インドの総ユーザー数は2億人とされています。
同年6月のアクティブユーザー数の90%が20代で、教育系や歌やダンスを含むエンターテインメント系のコンテンツの人気が高かった国です。

2020年1~3月には6億1,000万のTikTokアプリダウンロード数を記録しており、世界の総ダウンロード数の実に30.3%をインドが占めていました。

しかし、中国製アプリによるプライバシー侵害や個人情報流失などを懸念して、インド政府は2020年6月にTikTokを含む中国製3アプリの使用を禁止しました。
禁止措置が敷かれたことによって、インドではTikTokユーザーが実質ゼロの状態となっています。

尚、2023年11月時点においても、インドのTikTok利用は禁止されています。

シンガポール 

2023年に発表されたデータによると、シンガポールでは250~320万人がTikTokのユーザーとなっています。
全ユーザーの41%が16~24歳とされており、教育系、美容系、ライフハック、エンターテインメント系、スポーツ系といった幅広いコンテンツが人気です。

尚、投稿目的ではなく視聴目的のみでTikTokを利用しているユーザーに関しては、2023年6月に以下のようなデータが公表されています。

年齢 比率
18~24歳 65万~80万人
25~34歳 86万~106万人
35~44歳 55万~67万人
45~54歳 29万~35万人
55歳以上 18万~22万人

18歳以上のアカウントを対象としたデータですが、視聴目的に関しては25~34歳のユーザーが86万~106万人と最多です。

もしシンガポールのユーザーをターゲットに動画制作を行う場合は、上記のデータを参考にしてみましょう。

TikTokユーザーの男女比率 

ターゲットを意識した効果的な動画制作を行うためにも、TikTokユーザーの男女比率を把握しておきましょう。
TikTokが公開しているデータによると、世界のユーザーの43%が男性、57%が女性です。

尚、ユーザーの男女比率は国によって違いがあり、日本、アメリカ、中国、イギリス、インド、シンガポールでは以下のようになっています。

男性ユーザー 女性ユーザー
日本 44.1% 55.9%
アメリカ 37.9% 62.1%
中国 54% 46%
イギリス 40.3% 59.7%
インド 約90% 約10%
シンガポール 47% 53%

日本とシンガポールは世界の男女比率と近い一方で、アメリカやイギリスでは圧倒的に女性ユーザーの割合が多いのが特徴です。

また中国は男性ユーザーの方が女性ユーザーよりも若干多い程度ですが、2020年からTikTokが禁止されているインドにおいては男性ユーザーの比率が圧倒的に高かったと言われています。
男女比率によってバズりやすい動画のコンテンツや内容も異なるため、自身が発信したい国の男女比率を確認した上で投稿してくださいね。

TikTokユーザーの特徴 

エンゲージメント率が上がる動画を投稿するためにも、TikTokユーザーについて深くリサーチしましょう。
ユーザーの特徴を把握することで傾向が掴みやすくなり、バズる動画制作や投稿に繋がります。

TikTokユーザーの大きな特徴に、レコメンドやおすすめ機能を頻繁に使う点が挙げられます。
レコメンドやおすすめからフォロワー・ファン獲得に繋がる可能性も高く、表示されるためのポイントを押さえた動画投稿が大切です。

また、人気動画はトレンドの音楽や動画を活用しているケースが多いため、ターゲット層が支持している動画を常に把握しておく必要があります。
中には暇つぶしのツールとしてTikTokを使っている層がいることも意識して、動画の内容はもちろん、投稿時間や曜日についても考えてみましょう。

以下では、TikTokユーザーの特徴3つについて深堀していきます。

レコメンドやおすすめ機能をよく利用する 

TikTokには、各ユーザーの好みに合わせておすすめ動画を表示するレコメンド機能が付いています。
ユーザーの多くは、フォローしているアカウントの動画だけでなく、ランダムに流れてきたレコメンド動画も頻繁に視聴しています。

自身の動画がレコメンド機能に表示される=フォロワー数や再生回数アップに繋がるため、レコメンド機能に出るまでの流れや表示される条件などをしっかりと押さえて動画制作を行いましょう。
TikTokでは、アルゴリズムから高評価を得ている動画がレコメンド機能に表示されます。

フォロワー数、再生回数、離脱率、いいねの数、コメントの数といったエンゲージメント率を基準に審査しているため、アルゴリズム対策を徹底することが重要です。
ターゲット層のニーズはもちろん、視聴してもらいやすい時間帯や曜日、投稿頻度なども分析し、より多くのユーザーのレコメンド機能に載るように工夫しましょう。

レコメンドに載る方法を詳しくまとめた記事をぜひ参考にしてみてください。


 

トレンドの音楽や動画を求めている 

TikTokユーザーは、トレンドの音楽や動画を好む傾向があります。
TikTokは動画内で音楽を流せる仕組みになっており、トレンド化している音源を上手く使うことでエンゲージメント率アップを狙えます。

また、動画のテーマやコンテンツなどにも流行があるため、自身のターゲット層の間でどのような動画がトレンドなのかを把握することが大切です。
トレンドを無視した音源や動画の内容は親近感が湧きにくく、あらゆる世代から支持されにくい点に注意が必要です。

尚、多くのユーザーに見てもらうチャンスを作るためにも、トレンドの音楽や動画であることが分かるハッシュタグを付けましょう。
ハッシュタグを使うことで、検索したユーザーが動画にたどり着きやすくなります。

いいねやコメントの数が増えるとバズる可能性も高くなるので、トレンド動画がどのようなハッシュタグを利用しているかリサーチしてくださいね。

とくに目的なくTikTokを利用する 

TikTokは、「情報収集ツールとして使いたい」「面白い動画を見て楽しみたい」といったさまざまなニーズを持つユーザーが使用しているSNSです。
一方で、特に明確な目的がなくTikTokアプリを開いているユーザーもたくさんいます。

多くのユーザーを上手く取り込むためにも、暇つぶしで使われやすい時間帯や曜日に動画を投稿しましょう。

TikTokが賑わいやすいのは、平日の18~20時頃とされています。
仕事や学校からの帰宅途中や帰宅後の時間帯になるので、暇つぶしでTikTokを見ているユーザーが多いのが特徴です。

ただし、動画投稿にベストなタイミングは、ターゲット層によって異なります。
通常、仕事や学校の時間帯は視聴率が落ちやすいことからバズりにくいとされていますが、夜勤勤務者や専業主婦などをターゲットにしている場合は該当しない可能性も高くなります。

自身のターゲットの行動や傾向を分析し、暇つぶしでTikTokを使うタイミングを判断することがポイントです。

TikTokの年齢層からわかる人気の業界5つ 

ここでは、TikTokユーザーの年齢層に関する情報を基に、特に人気を獲得している飲食業界、教育業界、美容業界、アパレル業界、ソフトウェア業界について解説していきます。

飲食業界 

飲食系は、TikTokでも特に人気がある業界のひとつです。
動画で飲食店の食事メニューやドリンクなどを紹介できるため、ユーザーはその場にいるような臨場感を味わえます。

写真と比べてリアルな雰囲気が伝わりやすく、効果的な宣伝に繋がるところもメリットです。
20~40代の大人世代のユーザー比率が高い日本では、レストラン、カフェ、居酒屋といった幅広いタイプの飲食店が紹介されています。

オシャレな雰囲気を重視するユーザーも多いので、ターゲット層の興味を引きやすい音源や動画のレイアウトなども考えましょう。

教育業界 

TikTokでは、教育関連の動画がたくさん投稿されています。
10代を対象とした高校・大学受験ハックなども多い一方で、20代以降を対象とした教育系動画も高い需要を誇ります。

英会話、資格試験、ビジネススキルといった幅広い分野における勉強法が提供されており、主なターゲットはキャリアアップを狙う社会人です。

また、法律知識をテーマにしている動画も豊富で、日常のトラブル解決や分かりやすい法律の解説などを行っています。

美容業界 

20~40代の女性が多く利用しているTikTokでは、美容系コンテンツが人気を獲得しています。
化粧品やスキンケアの購入品紹介、レビュー、時短テクニック、肌荒れ防止対策、美容整形といった多彩な動画の視聴率が高く、個人アカウントはもちろん、企業アカウントをチェックしているユーザーも多いのが特徴です。

特にエンゲージメント率が高い動画では、投稿者が美容系の資格や経歴を持っている傾向にあります。
動画で解説している内容に説得力が出るため、以下のような資格や職歴があると有利です。

  • 日本化粧品検定(コスメ検定)
  • 日本メイクアップ技術検定
  • 美容部員(ビューティーアドバイザー)
  • 美容師
  • エステティシャン
  • ヨガインストラクター

尚、学生を主なターゲットに設定する場合は、少ない出費でトライしやすいコストパフォーマンスが良いテクニックなどをテーマにするのがおすすめです。

アパレル業界 

TikTokを見ていると、アパレル系の投稿が目立ちます。
アパレル業界が取り扱う衣類やファッションは、生活に欠かせない衣食住のひとつである衣に関連するコンテンツです。

世代や性別を問わない全ての人にとって必要なものとなっているため、「TPOに合う服装をチェックしたい」「コーディネートの参考にしたい」といったさまざまな目的でアパレル系の投稿を視聴するユーザーがいます。

また、ファッションが好きなユーザーにとっては、TikTokを使うことでトレンドのファッションアイテムや新製品などをこまめに確認できます。
新製品を使ったコーディネート、骨格別の比較、インフルエンサーとのコラボレーションといったニーズの高いコンテンツや企画を取り入れている企業も多く、あらゆる年齢層から人気の高いジャンルです。

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界が発信するTikTokは、就活生や転職希望者が多く視聴しています。
年収や人気企業に関する情報を動画で投稿しており、ユーザーからの質問に対する回答も織り交ぜている点がポイントです。

また、具体的なプログラミング方法や、特定のソフトウェアの活用法などを解説している動画も多くなっています。
実際にコンピューターのスクリーンを同時に表示しながら説明するので、写真と比べると手順が分かりやすいと高評価を得ています。

まとめ

TikTokは、日本、アメリカ、中国、イギリス、インド、シンガポールを含む多くの国で広く使われており、ユーザーの年齢層や男女比率に国ごとに大きな違いがあります。
例えば、日本では20~40代のユーザーが約7割を占める一方で、アメリカでは10代と20代が6割以上を占めています。

また、各国の男女比率も異なり、一般的に女性ユーザーの割合が高い傾向にあります。
TikTokの成功には、ターゲット国のユーザー層を理解し、それに適したコンテンツを作成することが重要です。
さらに、TikTokユーザーの特徴として、おすすめ機能の利用が高く、トレンドの音楽や動画が好まれる傾向にあります。

TikTokの年齢層や特徴を理解してニーズにあったトレンドをおさえることで、それぞれの好みの傾向を把握することができます。
幅広くTikTokの知見を持つStar Creationにぜひお問い合わせください

記事を書いた人
ショートムービーラボ編集部
ショートムービーラボを通してTikTokやYouTubeショートなどのビジネス活用方法をみなさんにお届けするべく、日々情報収集をしています!
ショートムービーラボを通してTikTokやYouTubeショートなどのビジネス活用方法をみなさんにお届けするべく、日々情報収集をしています!