TikTok LIVEってなに?基本的な機能や配信方法、活用事例を解説します
若者の間で必須のショートムービープラットフォーム「TikTok」。
全く実績がないクリエイターでも、1本の動画が大きくバズることもあるため、最近ではマーケティングに活用する企業も増えています。
なかでも話題になっているのが、ライブ配信できる機能「TikTok LIVE(ライブ)」。
そこで今回はTikTok LIVE(ライブ)のやり方、また見方をわかりやすく解説します。
また企業がTikTokを活用するメリットは何なのか、実際の活用事例もあわせて紹介します。
話題のプラットフォームTikTokを活用して、スムーズなPR活動を行っていきましょう。
目次
TikTok LIVE(ライブ)とは?
「TikTok LIVE(ライブ)」とは、TikTokでライブ配信ができる機能です。
日本では2020年7月に新たに追加されたため、まだまだ新しい機能と言えるでしょう。
機能が実装されて間もない頃は有名クリエイターのみが利用できる機能でしたが、現在は以下の条件を満たせば誰でも配信可能です。
- 16歳以上である
- コミュニティガイドラインを守っている
- 利用規約を守っている
つまりTikTokの規約を守っている16歳以上のユーザーであれば、TikTok LIVE(ライブ)は誰でも利用できます。
※LIVE機能とギフト機能は日本を含む一部地域のみ利用可能
TikTok LIVE(ライブ)の視聴方法
TikTok LIVE(ライブ)は以下の方法で簡単に視聴可能です。
- 画面左下のレコメンドタブをタップする
- 画面左上の「LIVE」アイコンをアップする
- 上下のスクロールで切り替えできる
ライブ配信中のほかのクリエイターを探したい場合は、ライブ画面右上の「他の配信を見る」をタップすると、ライブ配信中のクリエイターをリストでチェックできます。
またショートムービーを視聴しているときに、クリエイターがLIVE配信を行っている場合はアイコンの上に「LIVE」という文字が出るので、タップすればLIVE配信を視聴できます。
フォローしているクリエイターのLIVE配信を見る方法は以下を参考にしてみてください。
- 下のタブ、右から2番目にある「メッセージ」をタップ
- フォロー中のユーザーがLIVE配信を行っている場合は新着欄に表示されます
- 「見る」をタップしてLIVE配信を視聴
ではTikTok LIVE(ライブ)にはどんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
誰でも視聴できる
TikTok LIVE(ライブ)は配信する条件こそあるものの、視聴は誰でも可能です。
TikTokは世界150カ国以上で利用できるアプリなので、世界に向けて情報を発信することができるでしょう。
ファンはクリエイターのLIVE配信中にコメントやギフトを送れるので、そういった機能を積極的に利用すれば、クリエイターと深い交流を持つことも可能。
また事前にコメントフィルター機能を使えば、指定したキーワードが含まれたコメントはLIVE配信中であっても除外されます。
そのため、配信者も視聴者も安心してライブ配信を楽しめるでしょう。
アーカイブは「リプレイ」機能で行う
終了したライブ配信の資料を行う時は「リプレイ」機能を利用できます。
「設定プライバシー」より「LIVEリプレイ」を選択すると、ライブの再生またはダウンロードすることができます。
LIVEリプレイは90日間保存できるので、自分のタイミングで柔軟に活用できるでしょう。
投げ銭機能である「ギフト」
TikTokでは投げ銭機能として「ギフト」という機能が利用でき、ライブ配信中にバーチャルギフトを購入してやりとりができます。
気に入った配信者をサポートしたり、ギフトを通してホストとやり取りしたりすることが可能。
(※ギフト機能が利用できるのは18歳以上(国や地域によって異なる))
送ったギフトはホストの元に届くとダイアモンドに変換され、蓄積したダイアモンドは金銭的報酬と交換することが可能です
視聴しているTikTokLIVE(ライブ)を盛り上げる方法
TikTokライブを盛り上げるために視聴者ができることは、おもに次の2つです。
- ギフト(投げ銭)機能を使う
- いいねを連打する
ギフトはコインを購入して、希望のギフトに変換できます。
ギフトを贈るとコメント欄に表示されるので、視聴者の目に見える形で配信者を応援することが可能です。
また、TikTokライブ中に画面をタップするとハートを送れます。
連打し続けると配信者名の下にあるゲージにハートが貯まり、満タンになるといいねとなって配信者に届きます。
ライブ配信中はぜひ画面をタップしてみてください!
○○さんにTiktokライブに招待されました
「○○さんにTiktokライブに招待されました」というメッセージが届いたとき、「もしかしてコラボ配信のお誘いでは?」と感じる方もいるでしょう。
しかし、ライブ配信への招待は「ぜひライブ配信を視聴してください」というお誘いであって、フォローしている人に送られるメッセージです。
そのため、コラボ配信のお誘いではないと覚えておきましょう。
コメント欄を消したい
TikTokライブを視聴中に「コメント欄が邪魔で見づらい…」と感じる方もいるでしょう。
そんなときは、左から右にスワイプしてみてください。
するとコメント欄を非表示にした状態でライブ配信を視聴できます。
コメント欄を再度表示する場合は、右から左にスワイプすると元に戻せます。
TikTokLIVEを見れないときは
TikTokライブを見れないときは、次の方法で視聴が可能になる場合があります。
- スマートフォンの電源を落とし、再起動する
- スマートフォンとアプリのバージョンを最新にする
- インターネットの接続状態を確認する
- TikTokのキャッシュをクリアする(「設定とプライバシー」→「キャッシュをクリア」)
「以前は見ることができたのに見れない!」という場合、アカウントが非公開になっている可能性があります。
これはブロックされている可能性も含まれるので、相手が非公開状態を解除、またはブロックを解除するまでライブ配信を視聴することはできません。
TikTok LIVE(ライブ)のやり方
TikTok LIVE(ライブ)は特別な準備不要ですぐに開始することができます。
やり方は以下を参考にしてみてください。
※TikTok LIVEのやり方はこちらの記事でより詳しく解説しています。
- 画面下のメニューをスクロールして「LIVE」にあわせる
- 「LIVE開始」をタップして接続を確認する
- タイトルをつけたい場合は記入する
- LIVE開始
ではTikTok LIVE(ライブ)の特徴や機能について、詳しく見ていきましょう。
TikTokのエフェクト機能が使用できる
TikTok LIVE(ライブ)はショートムービー投稿と同様に、エフェクト機能やメイク機能が使用できます。
エフェクト機能ではメイクをきれいに見せたり、面白い加工をした状態で配信が可能。
またメイク機能を利用すれば、顔の大きさや肌の状態、目の大きさまで設定した状態でLIVE配信ができます。
エフェクト機能はほかのプラットフォームにはなかなかないので、より魅力的で面白い配信が実現するでしょう。
コラボ機能がある
TikTok LIVE(ライブ)には配信者がほかのクリエイターとコラボできる機能がついています。
同じく動画配信プラットフォームのYouTubeでも、クリエイター同士がコラボすることで新しいファンを獲得するという方法は一般的。
また企業アカウントがクリエイターとコラボすれば、企業はもちろん商品やサービスのファンを生むキッカケとなるでしょう。
やり方は簡単で、相互フォローしている相手かTikTokからおすすめされている相手に招待を送り、承認されるとコラボでのLIVE配信がスタートします。
招待機能がある
TikTokには「TikTok LIVE Events」といって、クリエイターがLIVE配信の日時を事前に知らせることができるサービスがあります。
自分が興味のあるクリエイターを登録しておけば、LIVE配信の通知が送られてくるので、配信を見逃す心配がないでしょう。
- クリエイターのプロフィールページに移動
- 「今後予定されているライブイベント」(クリエイターの自己紹介の下)をタップ
- 興味のあるイベントを選択してタップ
- 「登録」をタップ
またLIVE配信を行う予定のクリエイターがイベントをシェアすれば、登録しているフォロワーにLIVE配信の通知が届きます。
TikTokLIVE(ライブ)の効果検証をする方法
TikTokライブ後にどのくらい反響があったのかを検証する場合、インサイトを活用します。
TikTokのインサイトはアナリティクスが可能になる機能で、個人アカウントでも、ビジネスアカウントでも使用できます。
全体公開の動画を1本でも投稿していれば誰でも利用できるので、プロフィールからメニューを開き、クリエイターツールをタップしてみてください。
「インサイト」をタップし、「オンにする」をタップすれば、インサイト(アナリティクス)が使えます。
TikTokインサイト(アナリティクス)は、次のデータを収集可能です。
- 総視聴回数
- 新しいフォロワー
- 最大同時視聴者数
- 平均視聴時間
- ユニーク視聴者数
- ライブ配信を視聴したフォロワー
ライブ配信後にアナリティクスを確認し、効果と改善点をチェックしてみてください!
TikTokLIVE(ライブ)をやりたいのに、出来ないときは
TikTokライブができない場合、まずは自分がライブ配信の条件を満たしているか確認してみてください。
ライブ配信の条件は以下のとおりです。
- 16歳以上である
- TikTokの定める条件を満たしている
「TikTokの定める条件」は公式ホームページで明確に言及されていませんが、フォロワー数やガイドライン判定が関係していると言われています。
ある程度のフォロワーがいる状態が1カ月以上続いても「ライブ」ボタンが出てこない場合、運営に問い合わせてみるのも一つの方法です。
「そもそもライブ配信の方法が分からない!」という方は、以下のページで詳しいやり方をチェックしてみてください!
https://shortmovie.jp/how-to/tiktoklive_guide/
TikTok LIVE(ライブ)を活用するメリット
企業がTikTokを活用するメリットはたくさんあります。
ここからは企業がTikTokを活用してできること、また活用するメリットを紹介します。
若い層にアプローチできる
TikTokは若年層のほとんどが利用している動画プラットフォームといっても過言ではないでしょう。
そのため、TIkTokでクリエイターにPRを依頼したりコラボしたりすることで、若者をターゲットとしたマーケティングを行うことができます。
現在マーケティングに活用されるプラットフォームとして有名なTwitterやInstagramはターゲット層が20代〜40代とやや高め。
しかし、TikTokは20代だけでなく10代にもアプローチできるので、ほかの企業とは差別化したマーケティングが実現できるでしょう。
大きなバズを狙える可能性がある
TikTokは実績がなくても1本の動画が大きくバスる可能性を秘めています。
たとえばYouTubeで再生回数が伸びなかったものが、TikTokでは大きくバスるケースもあるのです。
つまり発信したいコンテンツと活用するプラットフォームの相性が大切であると言えるでしょう。
TikTokはほかのプラットフォームと比べてコンパクトな動画で抵抗なく見ることができるため、目に止まることができれば大きく再生回数を伸ばせる可能性があります。
PRへの抵抗感を軽減することができる
TikTokに投稿されているのは15秒〜数分ほどのショートムービーです。
そのため、スクロールしている間に短い広告が入っていても、視聴者が違和感を感じることは少ないでしょう。
YouTubeなどの広告はテレビCMのように、自分が見ている動画の前後や動画の途中に挿入されているため、不快感を感じてしまう視聴者も多いのです。
しかしTikTokならより自然なPRが可能。
たとえばクリエイターに商品やサービスを紹介してもらえば、より抵抗感なくPR動画を受け入れてもらえるでしょう。
TikTok LIVE(ライブ)の活用事例
TikTok LIVE(ライブ)を活用したマーケティングを行っている企業はすでにあります。
そのなかでも成功した企業やクリエイターの事例を6つ紹介しましょう。
ヒカル
動画クリエイターとして大きな影響力を持つヒカルさん。
TikTokライブには投げ銭の総額を競う「ライブランキング」がありますが、ヒカルさんは「ランキング圏外から1位を狙う」と豪語し、TikTokライブに参戦。
饒舌なトークや人気クリエイターへの連絡など、ライブの内容は盛りだくさんで、投げ銭が飛び交いました。
また投げ銭ランキング1位を獲得したこともあるブロリーさんとコラボバトルを開催し、最終的な投げ銭総額は2,000万円を超えたと言われています。
人気クリエイターとして培った話題作りのスキルとカリスマ性で、YouTubeだけでなくTikTokでも大きな活躍を見せています。
SEKAI NO OWARI
人気バンド「SEKAI NO OWARI」は、2022年2月20日にTikTokライブ配信を行い、ドームツアー「SEKAI NO OWARI DOME TOUR 2022」の開催を生配信で発表しました。
TikTokライブで発表されたライブイベント「THE PARADE」は、2020年にインディーズデビュー10周年を記念して開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期になっていました。
そんななか、今回デビュー10周年として改めて開催されることが決定。
ライブ配信に参加したファンは大きな盛り上がりを見せました。
また2022年4月から開催されるSEKAI NO OWARIのヒストリーをたどる大型エキシビジョン「THE SECRET HOUSE」は、会場が秘密になっているというファン心をくすぐる仕掛けも。
大きな発表や一味変わったイベントの開催の発表で、たくさんの注目を集めました。
Billboard JAPAN
Billboard JAPANが2020年6月に行ったTikTokのライブ配信「Billboard JAPAN|TikTok Special Live Streaming #MusicCrossAid」は、大きな話題を呼んだライブ配信の一つです。
コロナ禍によってアーティストのライブ活動が制限されるなか、ライブ配信という選択をすることで大きなライブを実現させました。
参加アーティストは家入レオさん、Novelbrightさん、miletさん、平井大さんなど若者に大人気のアーティストばかり。
またDJパフォーマンスや特別映像も配信し、4時間半におよんだライブ配信は285,000人が視聴しました。
吉本興業株式会社
吉本興業は2020年9月に1週間にわたって吉本興業に所属する芸人が日替わりでライブ配信を行う「よしもとTikTok LIVE」を開催。
ココリコ田中さんやCOWCOWさんをはじめ、総勢16名の人気芸人が参加したこのライブ配信は、ライブ配信でしか見られないトークなどが盛りだくさんで話題を呼びました。
このように生放送を活かしたコンテンツやライブ配信限定のコンテンツを配信すれば、より注目を集めることができるでしょう。
JO1
日本のグローバルアイドルグループ「JO1」は、セカンドシングル『STARGAZER』のリリースを記念して2020年8月にTikTokライブを配信しました。
JO1は普段からTikTokの公式チャンネルにショートムービーを多数アップしており、2021年1月現在では30万人を超えるフォロワーを誇っています。
ショートムービーの投稿とライブ配信を並行して行うことで、アジアだけでなく全世界のファン獲得につながったといえるでしょう。
集英社
集英社は2020年12月に2日間連続で開催された「ジャンプフェスタ2021 ONLINE」の前夜祭として、「ジャンプフェスタ2021 ONLINE 前夜祭」をTikTokで開催しました。
MCには品川庄司の品川さんを起用。
声優やTikTokの動画クリエイターをゲストとして招き、座談会形式でさまざまなコーナーを展開した前夜祭は大きな盛り上がりを見せました。
まとめ
TikTok LIVE(ライブ)はまだまだ新しい機能なので、マーケティングに活用している企業も少ないと言えます。
そのため、ライブ配信にマッチしたコンテンツを配信すれば、大きな話題を呼べるでしょう。
また自社の商品やサービスと相性がいいクリエイターとコラボすれば、大きなバスを生むことも難しくありません。
話題のプラットフォームを上手に活用し、スムーズなマーケティング活動を行いましょう。