TikTok広告のターゲティング方法や範囲を徹底解説
TikTok広告について徹底解説!
全世界で30億ダウンロードを記録し、日本でも2017年のリリース以降、若者を中心に絶大な人気を誇るTikTok。
いまや企業がSNSで広告を出稿する際は、TwitterやInstagramと同様にTikTokを併用するケースも増えています。
そこで本記事ではTikTok広告について、以下の内容を解説します。
- TikTok広告とは?
- TikTok広告の種類は?
- TikTok広告運用のおすすめの会社は?
読後はTikTok広告の全体像が理解できるはずですので、TikTokを使った広告活動を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
TikTok広告とは?
TikTok広告とは、その名の通りTikTokに掲載される広告のこと。
現在TikTokで運用できる広告の種類は、以下の3つ。
- 起動型広告
- インフィード広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
それぞれの詳細については後述しますが、TikTok広告は主に上記3つの形式を活用します。
ちなみに、予約して広告を配信するものを「純広告」、リアルタイムで運用調整ができるものを「運用型広告」といいます。
TikTok広告でできること
続いては、他のSNSにはない、「TikTok広告だからこそできること」を解説します。
訴求力が高い
画面いっぱいに広がるTikTokの動画広告は、テキストや画像のみの広告と違い、ユーザーへの訴求力がとても高いです。
例えば、視覚を刺激するエフェクト、聴覚を刺激するBGMにより、視聴者を広告動画に引き込むことが可能。
豊富な情報量を短い時間でピンポイントに伝えるには、テキストや画像よりも動画が効果的なんです。
短時間で訴求できるという意味でも、訴求力の高さはインスタグラムやTwitter等の別SNSよりも優れている点だと言えるでしょう。
専用ソフトなどを使わずに動画を編集できる
TikTokは動画編集ソフトなどを使うことなく、動画の編集が可能。
TikTokに搭載された独自の編集フォーマットを使うことで、オリジナリティがある広告動画も簡単に作成できます。
また商用フリーで使用できるBGMも多数用意されているため、動画と音楽の組み合わせも多種多様です。
通常、動画を編集する場合は、編集ソフトの使用はもちろんですし、それなりのスキルと時間を要するケースがほとんどでしょう。
しかしTikTokの広告動画であれば、編集作業で発生する負担を大きく減らせます。
広告感を出しすぎない広告
TikTokの動画広告は、広告感を出しすぎることがなく、ユーザーが親近感を抱きやすいという特徴もあります。
特に「ハッシュタグチャレンジ」といったユーザー参加型の広告は、ユーザーが楽しみながら広告に参加できる上に、動画の拡散性も十分。
人気タレントやインフルエンサーを起用したり、真似したくなるような振り付けを取り入れることで、効果はさらに高まります。
手軽に動画を編集できるTikTokの特性も重なり、「広告感を出さずに訴求できる」という点は、他のSNSにはないTikTokならではのメリットといえるでしょう。
アカウントの開設方法
それでは、TikTokのアカウント開設方法を簡単に見ていきましょう。
①TikTok For Businessにアクセス
まずはTikTok For Businessのサイトにアクセスし、ページ右上にある「広告アカウント無料登録」をクリック。
②必要事項を入力
電話番号やメールアドレス、パスワードなどの必要事項を入力します。
必要事項を入力したら、「認証コードを送る」をクリック。
③認証コードを入力する
メールもしくはSMSで届いた認証コードを入力して、最後に「登録」をクリックすれば完了です。
ちなみにアカウント名は後ほど変更できるので、決まらない方はとりあえず仮のアカウント名を入力しておきましょう。
アカウントの開設方法については、以下記事でも詳しく解説しています。
https://shortmovie.jp/how-to/tiktokadsbible/
TikTok広告のターゲティング種類
TikTok広告では、年齢、地域といったユーザー属性はもちろん、興味や関心、行動など様々な要素からターゲティングすることが可能です。
この章ではTikTok広告でのターゲティング属性について解説していきます。
- ユーザー属性
- 興味・関心・行動属性
- オーディエンス
それぞれ見ていきましょう。
ユーザー属性
ユーザー属性では「性別」「年齢」「言語」「地域」の4つでターゲティングが可能です。
各項目の詳細は以下の通りです。
性別 | 男性、女性、制限なし |
---|---|
年齢 | 13~17歳、18~24歳、25~34歳、35~44歳、45~54歳、55歳以上 制限なし |
言語 | TikTokアプリの言語設定でターゲティング |
地域 | 国もしくは都道府県 |
10代や20代といった設定ではなく、より細かく設定できるのがポイント。
さまざまな年齢でターゲティングを繰り返しながら、PDCAサイクルを回すことも重要です。
興味・関心・行動属性
続いて、ユーザーの興味や関心、行動をもとにターゲティングする方法。
各項目の詳細は以下の通りです。
興味・関心カテゴリー | 教育、金融、旅行、交通、ペット、マタニティー(ベビー)、ファッション(靴・帽子・カバン)、メークアップ、スキンケア、ニュースデータ、携帯電話、アプリケーション、パソコン、デジタル家電、飲食、グルメ、アウトドアスポーツ |
---|---|
動画インタラクション(行動) | 特定カテゴリの動画に対し、いいねや共有をしたユーザーなどをターゲティング |
クリエイターインタラクション(行動) | 特定カテゴリのクリエイターに対し、フォローしているユーザーやプロフィールを閲覧したユーザーなどをターゲティング |
ちなみに興味・関心と行動ターゲティングでは、ターゲティングに使われる行動期間やロジックが異なるため、注意が必要です。
行動期間
興味・関心は過去60日間の閲覧習慣から判断、行動ターゲティングは過去7〜15日間で判断しています。
ロジック
興味・関心はAIがユーザーの閲覧習慣をもとに判断しているのに対し、行動ターゲティングではユーザー自ら起こした行動をもとに判断しています。
興味・関心と行動ターゲティングを設定する際は、ロジックや設定期間がそれぞれ違うことを把握しておきましょう。
オーディエンス
最後に、TikTok広告では独自のオーディエンスを作成し、ターゲティングユーザーへ配信ができます。
オーディエンスの種類は、「カスタムオーディエンス」と「類似オーディエンス」の2つです。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスを活用することで、潜在的リピータへのリーチやリマーケティング、フォロワーの増加やアプリケーションの増加が期待できます。
カスタムオーディエンスの項目は、以下の通りです。
カスタマーファイル | 独自で作成したカスタマーファイルをアップロードして広告を配信 |
---|---|
広告エンゲージメント | 広告を配信したユーザーの閲覧時間や、閲覧した条件などが分かります |
アプリイベント | アプリのダウンロードやアプリ内での購入など、特定のアクションを完了したユーザーをリスト化します |
ウェブサイト閲覧者 | ウェブサイトを閲覧し、特定のアクションを起こしたユーザーをリスト化します |
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、既に作成したカスタムオーディエンスをもとに、特定の条件を追加することで類似のオーディエンスを作成できる機能。
類似オーディエンスで得た学習結果をもとに、特徴が近いユーザーへ配信ができます。
カスタムオーディエンスと類似オーディエンスは、フォロワーやエンゲージメントの増加に欠かせない強力なツール。
キャンペーンの成果を高めるためにも、ぜひ使いこなしたいツールです。
TikTok広告配信目的の種類
TikTok広告配信目的の種類は、
- 起動型広告
- インフィード広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
の3つです。
それぞれの特徴と詳細は以下の通り。
広告種類 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
起動型広告 | アプリ起動時から必ずファーストビューで再生 | 1日1社限定 さまざまな表示方式に対応 静止画も可能 |
インフィード広告 | アプリ起動時から最初のインフィード動画として再生 | 1日1社限定 60秒まで 一般投稿と同様に再生 |
ハッシュタグチャレンジ広告 | ユーザーの興味に重きを置くTikTokならではの広告 | ユーザーの共感と参加を促すことで、嫌味なく商品をPRできる |
それぞれ詳しく紹介していきます。
起動型広告
起動型広告は、TikTokを起動した際のファーストビューとして再生される広告。
そのため、どのユーザーに対しても閲覧してもらいやすいという特徴があります。
広告内にリンクを設置することで、自社ページへの誘導もできます。
ただし、動画に対し「いいね」や「コメント」などの評価はできないため、ユーザーの反応は確認できません。
インフィード広告
インフィード広告は、投稿欄の「おすすめ」で再生される広告。
インフィード広告は起動型広告と違い「いいね」や「コメント」などの評価の他、動画のシェアも可能です。
一般の投稿と同じ形で投稿されるため、広告特有の煩わしさを感じにくい特徴があります。
ハッシュタグチャレンジ広告
ハッシュタグチャレンジ広告は、企業側がハッシュタグに沿った動画を作成し、動画を見たユーザーが投稿を作成する、ユーザー参加型の広告。
ハッシュタグチャレンジは企業側が自発的に広告する形ではなく、ユーザーが自然に拡散する形の広告です。
そのためユーザーの共感を生みやすく、上手くバズれば高い拡散性も期待できるのが強みとなります。
TikTok広告入札タイプの種類
TikTok広告の入札タイプは、
- 最大入札単価
- 最小入札単価
- 入札上限
の3つです。
それぞれの詳細は以下の通り。
入札タイプ | 目的となる広告配信 | 詳細 |
---|---|---|
最大入札単価 | アプリインストール コンバージョン |
目標CPAと同程度、もしくはそれ以下に設定可能 |
最小入札単価 | アプリインストール トラフィック リーチ 動画視聴数 |
予算内の最小単価で獲得を目指し、入札価格は設定しない |
入札制限 | アプリインストール トラフィック リーチ 動画視聴数 コンバージョン |
設定した目標CPA内に収まるように調整 |
最大入札単価や入札上限は、CPAを一定基準に保ってくれるメリットがあります。
しかしその一方で、入札単価での獲得が困難な場合には配信量が減少するデメリットもあります。
目標CPAが不明だったり、入札相場は分からないうちは「最小入札単価」を設定しておくといいでしょう。
最小入札単価であれば入札価格を設定せずに、予算内で単価を調整しつつ獲得を目指してくます。
TikTok広告の運用会社3選
最後に、TikTok広告の運用会社を3つ紹介します。
TikTok広告の運用を代行してもらいたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
pamxy
pamxyは、株式会社pamxyが運営するTikTok広告の運用サービスです。
SNSの運用代行においては、自社と他者の両方に実績を兼ね備えている企業です。
過去には運用代行1ヶ月で登録者+9.5万人、累計再生回数280万を達成した実績もあります。
会社名 | 株式会社pamxy |
---|---|
主な事業内容 | IP事業 SNSマーケティング事業 |
公式サイト | https://pamxy.co.jp/ |
株式会社N.D.Promotion
N.D.Promotionは、株式会社N.D.Promotionが運営するTikTok広告の運用会社です。
主にインフルエンサーの起用を得意としており、国内有数のインフルエンサー起用実績を誇ります。
企画内容に最適なインフルエンサーをアサインし、トレンドを汲み取った広告の運用を得意としています。
会社名 | 株式会社N.D.Promotion |
---|---|
主な事業内容 | プロモーション事業 芸能事務所(モデルマネジメント) メディア事業・ キャスティング 広告代理業 クリエイティブ制作事業(映像・スチール) 主にZ世代をターゲットとしたプランニング事業 |
公式サイト | https://ndpromotion.co.jp/ |
Star Creation(スタークリエイション)
最後に紹介するのは、エンタテインメントに関わる幅広いソリューションを提供する株式会社スターミュージック・エンタテインメントが運営する、「Star Creation(スタークリエイション)」です。
Star Creationは、総フォロワー数9,000万人、総勢250名以上が在籍する国内最大級のTikTok MCN(マルチチャンネルネットワーク)。
TikTokと業務提携もしており、豊富な経験と実績をもとに、プラットフォームの特性を生かしたプロモーション、マーケティングの企画・運用施策の提案が可能です。
運営会社 | 株式会社スターミュージック・エンタテインメント |
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主な事業内容 | 音楽事業 クリエイターマネジメント事業 コンテンツクリエイティブ事業 デジタルマーケティング事業 文化教育事業 |
公式サイト | https://star-creation.com/ |
まとめ
今回は、TikTok広告のターゲティング方法やその範囲、そしておすすめのTikTok広告の運用会社を紹介してきました。
TikTokはユーザーの年齢層が偏っていたり、ハッシュタグチャレンジなどの特殊な広告手法が存在するプラットフォーム。
TikTok広告を最大限に活かすためには、ターゲティング方法や特性を正しく理解しなければなりません。
TikTok広告の運用にお困りの際は、ぜひStar Creationまでお問い合わせください